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八月納涼大歌舞伎 第三部   

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どーしてこんなに歌舞伎にハマってしまったのか・・・。
職場が銀座だった頃には「すごい建物だな〜」って通る度に思っていたっけ。確かにあの建物には度肝を抜かれる。銀座にいきなりあれってねえ。

敷居が高そうだし、お値段だって高そうだし、正装していかないといけなそうだし。と思っていたのはほんの数年前の話、その先入観は全て誤りだったと実感する今日この頃。

えいっといざ入ってみるとそこは無法地帯で、ゆる〜い世界でした。何だかね、歌舞伎座入ると落ち着くんだな。今では一番の癒しの空間。それとね、歌舞伎を観る事によって、自分の好きなモノが見事に繋がったの。
ああ、今まで本当に損してたな。と言う訳で今日は第三部のお話。



◉八月納涼大歌舞伎 第三部
通し狂言「裏表先代萩」(うらおもてせんだいはぎ)
序 幕 花水橋の場
二幕目 大場道益宅の場
三幕目 足利家御殿の場
    同  床下の場
大 詰 同注所小助対決の場
    控所仁木刃傷の場

通常の「伽羅先代萩」の部分を表、大場道益殺しの話を裏として交互に演じながら話は進んでいきます。「伽羅先代萩」はお家騒動のお話。
幼い当主の乳人政岡(勘三郎さん)が幼い当主の遊び相手になっている自分の子鶴千代に日頃から「万が一の時はアナタが身替わりになりなさい」というような事を言い含めているの。そして何と政岡の前で鶴千代は殺されちゃうの。この時の政岡が凄いんだ。皆の前では平然としてるんだけどね、その後の勘三郎さんはどう見ても”お母さん”だったな。
鶴千代を演じてる子役も上手でね、その健気さと政岡の気丈さにぐっと来てしまったわ。

第一部の感想はまだUPしてないけど、これで取りあえず八月は全部観ました。
結果としてはこの第三部が一番面白かったわ。
それにしても第二部であんなテンションの演目の後に、また違った意味でテンション高い
「先代萩」を演じる役者さん達。役者ってすごいな。

by usayamama | 2007-08-26 22:10 | 歌舞伎

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