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八月納涼大歌舞伎 第二部   

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毎年恒例、八月の納涼歌舞伎。普段の歌舞伎座は昼・夜の二部制なんだけど、八月だけは三部制。出演者は中村屋親子(勘三郎さん、勘太郎さん、七之助さん)、成駒屋兄弟(福助さん、橋之助さん)、三津五郎さんを中心に若々しい顔ぶれ。
それでもって八月は普段よりもお値段もお安くなります。夏休みという事もあってか、客層がぐ〜んと若くなります。すごく良い事だよね。

昨年の八月は勘三郎さんが出ていなかったからか、チケットでは殆ど苦労しなかったのだけど、今年は・・・特にこの二部に人気が集中しています。私はど〜やって取ったかって?
ふふふ、またしてもゴットハンドが唸ったの。発売当初から約1ヶ月、ずっと売り切れだったのにある日の深夜に空席が出ててね。
即買ったのです。嘘みたいでしょ〜。二階の桟敷席、花道がよく見えたよ。



八月納涼大歌舞伎 第二部
1、山本周五郎原作「ゆうれい貸屋」
2、渡辺えり子作・演出「新版 舌切雀」

1、山本周五郎原作「ゆうれい貸屋」
長屋の住人弥六(三津五郎さん)は働いても働いても、ちっとも楽にならない生活からすっかり怠け者に。弥六の奥さんは「私が側にいない方が真面目になるだろう」と彼を思って、泣く泣く家を出て行きます。奥さんに愛想つかされたと思っている弥六の所に成仏できない元芸者の幽霊(福助さん)が出て来るの。そしてこの幽霊が考えた金儲けが、幽霊の斡旋業・・・。
幽霊出て来るけど、これ笑えるんだわ。長屋の住人達の軽快なやりとりなんて、観ててスカッとするしね。”夏のお芝居”ってカンジです。この演目は昭和36年以来だから、え〜っと46年振りの上演。こんな事もあるから、歌舞伎通いは止められないの!!!

2、渡辺えり子作・演出「新版 舌切雀」
これこれ!これお目当てのお客さんすごく多いと思います。幕見(当日券)も長蛇の列。
あの渡辺えり子さんです。えり子さんが歌舞伎を手掛けるのは二度目。前回は勘三郎さんが襲名直前、”勘九郎”のお名前での最後の演目「今昔桃太郎」っていうのを書いたの。その時は私はまだ歌舞伎観てない頃。「今昔桃太郎」はDVDで学習しました。
お話は皆知ってる「舌切雀」が元になっています。勘三郎さんは雀の舌を切っちゃう強欲な婆さんを演じています。いや、笑わせてもらったわ。凄い強欲で憎たらしかったなあ。
でも、やりたい事が多過ぎて時間が足りないという印象を受けました。
新作だからね、後になればもっと整理されてくるのではないかしら?
もう一度行きたいけど、千穐楽は来週。行けるかどうか・・・。

by usayamama | 2007-08-23 21:30 | 歌舞伎

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