青の炎   

何だか並べてみると暗いのばかり読んでいますね。そんな時期なんでしょう。
今夜も張り切って(?)重いテーマの一冊を。

貴志祐介『青の炎』角川文庫
主人公は母・妹との三人暮らしで、湘南の高校に通う成績優秀な17才の男子。
三人の平和な生活は、母の元再婚相手によって崩される。警察も弁護士も助けてくれない。家族を守る為に少年はある行動を起こす・・・。

言ってしまえば少年犯罪のお話。優秀なこの少年は完全犯罪を計画するんです。
自分の手で家族を守るというあまりにも痛々しい動機。どうにかならなかったのか。
どうにもならない、と分かってしまってからの人間の集中力って怖いな。
時々出て来る湘南の平和なカンジの描写が少年の孤独さをより引き立てて、寂しいです。
そして少年犯罪という言葉から、どうしても連想してしまう神戸の事件。
やり切れなさが込み上げて、ため息まじりに読んでいました。
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by usayamama | 2007-07-18 22:41 | 読書

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