幕末モノ2冊   

読書も相変わらずです。久々に本のUPをするとしましょう。
信頼のおけると言うか、安心して読める二人の作家さんです。

◉司馬遼太郎『酔って候』 文春文庫
相変わらずの司馬遼です。4つの短編が納められています。
①酔って候(土佐)
②きつね馬(薩摩)
③伊達の黒船(伊予宇和島)
④肥前の妖怪(肥前)
幕末の三百諸候の中でも割合お殿様がしっかり者の藩ですね。
①は土佐藩の話なんだけど、坂本龍馬も武市半平太もほとんど出てきません。完全に
お殿様目線。ここでの主役山内容堂(お殿様、隠居しても黒幕)にとってはこの二人なんて迷惑極まりない。殿様にならなければ、英雄になっていたかもしれないです。
③は黒船がきた数年後に藩命で「黒船造りなさい」と言われた、不運な町人の話。
幕末といっても佐幕、倒幕ってな話ではなくて、それに翻弄された人々のお話でした。

◉浅田次郎『五郎治殿御始末』 中央公論新社
これも短編。徳川幕府瓦解後の明治の世での侍たちの生き様が描かれています。
どの元お侍も大変そうです。そりゃあ、大変だよね。生まれてからの道徳観が
わずか数年で一変しちゃうんだもん。この本に出て来る人々のように過去をひた隠しにして、生きなくてはならない人も結構いたんでしょうね。
私が元お侍だったら意地になって「髷は落とさない!」なんて言い張ってそうだなあ。
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by usayamama | 2007-04-25 22:35 | 読書

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